命の情景
槌を打ち 赤く匂い漂う 命の紅潮
鯨色染まる 漁師町
ふと留める 命のつながり
鯨色染まる 漁師町
ふと留める 命のつながり
本作は千葉県南房総市和田町で行われている鯨の解体、
それにまつわる人々、風景、文化を撮影したものです
解体されているのは日本列島周辺で回遊している
ハクジラの一種であるツチクジラで、
体長約10メートルのイルカに類似した鯨になります
和田町を拠点とした捕鯨は約400年前から始まり、
現在6月20日から8月中旬にかけ捕鯨許可枠である26頭を
捕獲、解体を行い続けてきました伝統捕鯨です
解体場は風通しを良くさせるための建物の構造上、
外からの見学が可能なため、毎年の夏は地元の方をはじめ
多くの人々が鯨で賑わい、和田漁港や道の駅で
販売される鯨肉は主に揚げ物、干し物にして食べます
2013年夏から訪れました和田町で、
鯨の命が人々、町、文化の命を生み、血となった鯨の命は
命を生んだ海に還る“命が命をつなぐ”光景に出逢い、
命の尊さを感じさせる情景を今作品のタイトルに込め、撮影しました
現在国際問題視されている捕鯨が、今後“命の情景”広がるこの町に
どう影響し変化するのか、今後も記録したいと思います
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